勇太「何とか無理やりにでも勝つ！今はそれだけ」

2011年06月01日18時27分






全米オープン出場権獲得をねらう池田勇太（撮影：米山聡明）






＜日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills　事前情報＞◇1日◇宍戸ヒルズカントリークラブ(7,317ヤード・パー71)

　国内男子メジャー第2戦「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」。このメジャー第2戦に特別な思いを持って臨む選手がいる。今大会優勝で「全米オープン」出場権に望みを残したい池田勇太だ。池田が全米オープン出場権を得るには最終ラインである6月13日時点の世界ランキングで50位以内に入る必要がある。現時点で池田は61位と厳しい位置にいるが、わずかな望みをつなぐためにも今大会制覇は必須条件となる。

今週発表の最新世界ランキング

　この日練習ラウンドを行った池田は「例年通りラフとかグリーンが難しくタフなコンディション。震災で被害を受けたにも関わらずメンテナンスがしっかりしていて、キーパーさんの技量を感じながら回った」とコースの印象をコメント。メジャーにふさわしい難関コースに仕上がった宍戸CCの攻略ポイントに挙げたのはティショットだ。「ショートにしろ、ミドルにしろ、ロングにしろ、フェアウェイに置いておくか、ラフかで難易度の違いが数段出てくる。フェアウェイにいけば良いバーディチャンスが作れるし、ラフからだと厳しいパーチャンスになる」と本戦に向け気を引き締めていた。

　目指すところは「全米オープン」とは改めて口には出さないが、闘志はみなぎっている。「この試合をどうすればいいかは皆さんも良くわかっていると思う。昨年までの整い方と違うけど、何とか無理やりにでも勝つ。今はそれだけ」狙った試合にめっぽう強い若大将が見据えるのは頂点だけだ。